4月のまとめ

ガンバ周辺でいろいろあった4月ですがなんといってもコレでしょうね。


「長谷川監督がついに遠藤ファーストに見切りをつけた」


今年はキャンプから3ボランチやそこから派生した3バックという、希代のゲームメーカー遠藤を
いかに活かしていくかという事を最優先にチームを構築してきました。
F東や浦和といった強豪相手にも互角以上の戦いを見せてはいたものの、それが機能するかどうかは
その核となる遠藤のコンディション次第なため連戦が続いた4月は試合を重ねるにごとに酷い有り様になりました。
いくら負担を軽くしたとは言え遠藤は今年38歳、当たり前の話です。
特に4バック・ダブルボランチで望んだアデレード戦では前半の中ごろまではらしい動きを見せていたものの
40分ごろには完全にペースダウン、後半も点を取りにきたアデレードのペースに対応できず
一時逆転を許してしまう醜態を晒してしまいました。


一方、遠藤の休養のためにテスト的に始めたオーソドックスなBOX型442が思いのほか機能してしまい
これまで燻っていた堂安、泉沢、藤本を初めIHへの順応に苦戦していた井手口も得意とするポジションに戻り息を吹返し
相方となった倉田を中心とした早いチェックと運動量をベースとしたスピード感溢れるサッカーをしました。
最下位の大宮だけではなくJ屈指の守備力を誇る横浜にも通用してしまった以上、分家であったはずのこの布陣が
本家を乗っ取ってしまうのも不思議な話ではありません。
これにアデミや今野が戻ってくれば更なるノビシロも期待できます。
懸念をあげるとすればこの運動量を必要とするシステムで1年乗り切るのはまず無理なため
とくに夏場にかけてはそれを必要としない戦い方も必要となってきます。
その時にコンディションを整えてきた遠藤が存在感を魅せる事ができれば今年のリーグを勝ち取れると確信しています。


今回の流れは一見、ケガ人が続出し苦肉の策のような原点回帰で「幸運」にも息を吹返したように見えるのだけど
ここまで上手くいくものかねという気がせずにいられません。
藤本と堂安の相性の良さは昨年のアンダーで実証済みですし、泉沢も本来このポジションで頭角を現してきた選手
キャンプでも遠藤のいないBチームは442でやらせていたり等々
監督も口では「遠藤ファースト」と宣言しつつちゃっかり保険はかけていたんでないかと思うのは買いかぶりすぎだろうか?
なんだかんだ言ってACLはとれればラッキーというスタンスなのは明らかだしね。