宮本武蔵のかんそう

個人的には久しぶりに中澤一登の絵が劇場クオリティー
しかもサムライチャンプルーの少しこ洒落た感じではなく
がちっと骨太の昔好きだった中澤一登の絵柄で観られたというだけで
それだけで大満足な映画でした。
西尾鉄也デザインのロシア兵VS日本兵も必見です、特にロシア兵がイイ味出してますヨw)


サウンドも昭和初期の映画音楽を思わせるような三味線の旋律、浪曲などが
映像にマッチしており、本格的な殺陣とともにグイグイ引き込んできます。
少し残念だったのは解説部分で既成のクラシックの楽曲を使っていた事。
下手にクラシックの楽曲を使わずに和のテイストで全体をまとめて欲しかった。
音楽の世界観が独特なだけに、そこに突然聞きなれた西洋の楽曲が入ってくると
どうしても取って付けた感がしてしまうんですよ。
本当に残念^^;


んで、肝心の内容ですがw
一言で言ってしまえば押井監督お得意のウンチク映画です。
しかし立喰師シリーズよりも敷居を下げようと、「NHKスペシャル」的な構成で
解説とアニメパートを見せてくれるので退屈する事なくラストまで観る事が出来ました。
この手の映画は語り部の世界観に入り込めるかどうかが鍵になるのですが
メジャーな人物を題材にしているので
今回はスンナリと作品世界に入り込む事が出来ました。


押井守のウンチク映画には興味があるんだけど、何だか難しそうだから観ていない」
という方にはオススメの映画かな?