東のエデン劇場版II Paradise Lostのかんそう

前作の観客動員がよほどよかったのか、梅田ではテアトル&シネリーブルの
異例の単館ダブル上映されているこの作品。
前作で広げまくった風呂敷をどう回収しつつ、物語としてオチを付けていくのか
3ヶ月楽しみに待たせていただきました。


んでもって映画の感想。
単刀直入にいえばここまでついてきた人間なら「面白い映画だった」と楽しめる内容だったと思います。
この「東のエデン」はアニメとしては珍しい観客の生きてきた年代や知識、経験によって見え方が変わる
見る人間を選ばない間口の広い種類の作品でしたが
それだけに「映画」というファン向けに特化したメディアでの結末を選択してしまったのは残念でなりません。
この内容であれば不特定多数の人間が視聴できるTV放送で完結するべきだったのではないだろうか?
監督本人も本筋のクライマックスをTV版のラストに使ってしまったので話の組みかえに苦労したらしい。
放送していたのが今や深夜の人気枠になってしまったノミタイナ(一部の人気作を除いて基本1クール枠)
だっただけにそのあたりの自由が利かなかったのだろうけどね^^;


この手の「映画で結末を」という放送形態が昨年からチラホラ行われているのですが
やはりどれを見ても物語の流れをブツ切られる印象はぬぐえないので好きになれないなあ…
というのが正直な印象です。
やはりTVで始めた以上はTVできちんと完結させて欲しいですよね。