ゲド戦記見てきました〜

shingaki2006-09-17

まあ、なんというか…「ふつうに出来の悪いアニメ映画」でした。
ジブリブランド」で出すことがなければこんなに叩かれることも無かったのにね。
かといって1800円出す価値は無いけど^^;


しかし、この映画を見て改めて宮崎駿という人物がジブリ映画におけるクオリティの維持に
未だに欠かせない人物なんだなっていうことと、宮崎パパ亡き後のジブリの未来は無いってことは確信できました。
宮崎パパはシチュエーションや感情の表現を緻密なレイアウトで表現するのが上手い人だと思うのだけど
今回の映画ではそれが全く無く、全編を通して平凡な画面になっているし
登場人物やモブの細かな演技の積み重ねによる丁寧な演出なんてもちろん皆無。
特にひどいのは内容の進行を最優先にしすぎて?会話の内容が同じシーン内ですら矛盾しているところ。
プロとして演出などをちゃんとやった人間ならまずやらないミスですな。
原作のしっかりとしたプロットと宮崎パパがこれまでに作り上げてきたキャラクターを再利用することで
なんとか一見破綻していないように見せるだけのクオリティーにはすることができていたけど
本当にそれで精一杯な映画でした。


残念ながらジュニア&メインスタッフには宮崎パパに匹敵できるだけの作品を作る才能は無いように思えます。
長年クオリティーの高い作品を作り続けていたスタジオジブリだけれど
宮崎パパのエッセンスを引き継げる才能を育てることはできないまま終わってしまうのだろうな。
とても残念なことではあるのだけれど…。