劇場版エウレカセブンのかんそう

個人的2005年度アニメ番組No.1作品の映画化ということもあり
気に入ればBDの購入も検討していましたが、結果お流れとなりました。


映画の感想を一言でいえば「詰め込み過ぎ」


これでもか!と作品内の世界観の描写、各キャラクターのバックボーンなど
事細かに提示していくのだが、大量にあふれてしまった要素を消化しきれず
収拾がつかない状態のまま、何となくそれらしい台詞とシーンでうやむやにしてお茶を濁すという
ここ最近のBONES作品の悪い傾向をいかんなく発揮したものになっていました。
それでもお話そのものに勢いのあるものなら良かったのですが
上記の設定に引きずられる形でTV版よりも重苦しいトーンでストーリーが仕立てられていたので
何においてもスッキリとしない映画でした。
今回の劇場版は実在の地名を使ったTVのパラレルワールドを舞台にしているのだが
サブカル的なことしない」と言っておいて「ドーハの悲劇」はないよなw
あの単語が劇中に出るたびに素に戻されて困ったよ^^;


もう少し物語の要素を絞り込んだ上でそれを徹底して演出していく方向でまとめていけば良かったともうのだが
プロットの段階のものをそのまま映像化してしまったようなバラバラ感。
10分単位で区切って見るととても良くできた映像作品に仕上がっているのだけどね…
映画としてはそれじゃあ駄目でしょ。
でもお客は意外に入っていたな…観賞後のパンフレットを購入する人もかなりいたし。
世間的にはこれでも高評価なのだろうか?


自分と一般的な評価のズレが気になる今日この頃^^;