スカイ・クロラのかんそう

良い意味で普通にいい映画。
森博嗣ぽい世界観とその語り口をそのままに押井作品に昇華した感じでした。


会社同士が戦争を行う限りなくゲームに近い戦争
絶対に死なない存在である彼らの生き様、その中で生まれる苦しみ
そもそも死の定義ってなんなの?とか
いろんな要素が僕のストライクゾーンのど真ん中を突き抜けている上に
お話としても押井映画としてはしっかりとオチがついているしw
アニメ界の音響のクオリティの低さに対して自身のラジオで吠えまくっただけあって
音響面もハリウッドの一級品の映画と比べても遜色の無い出来。
僕個人としては押井映画の中では一番気に入った作品になりそうです。


あえて欲を言うなら…空の描写とCGと手書きの融合感かなあ
雲の描写が時折CG独特の「パーティクルを使いました」的な絵になっていたのと
比較的ハイコントラストに仕上げていたCGと抑え目な色調の手書き部分が
少し遊離しているように見えたところかなあ…
でもそこまで言うのは贅沢っていうレベルの話ですけどね^^;


今ふと考えるとキルドレの設定っていろんな部分でガルカと似てますね。
(それが僕がこの作品に妙に魅かれている原因なのかもしれないがw)
このシリーズが最初に発売されたのが2001年の6月ってことは
スクエニの開発者がオイシイところを拝借した可能性もありますな。
それをカモフラージュするために「♂しかいません」という設定を付けたと…
まあ、考え過ぎかw