今こそ本当の切り替えを


「内容は悪くなかった」


これがここ数試合の合言葉のように繰り返され敗戦は日に日に積み重なっていく。
内容と結果が結びつかないもどかしさ
「こんなはずじゃない」という気持から生み出される焦り、そして自滅。
選手はそれぞれ一生懸命やっていると思うのですが
残念ながら傍から見ていて同じ事を繰り返しだけにしか見えないんです。


主力が揃ってからの数試合で分かった事は遠藤、二川、橋本、明神で形成する中盤の限界。
決定的な崩しも出来るし守備でも組織的なプレスが出来る
バランスという面では最も安定した陣形ではあるものの
その反面、決定的な所でのスペースに飛び込む判断やシュート技術が足りないために
多少相手を崩せても点を取る事が出来ない。
やっぱり生粋のアタッカーでないメンバー構成だけに
ゴール前での決定力まで求めるのはやはり無理というものなのかもしれない。


決してこの組み合わせが悪いと言うのではなく
まずはコレを「究極の形」だという盲信を廃して
ニの手、三の手と攻撃の新しい形を構築していく事。
それも中盤タイプの選手ではなく宇佐美、大塚、平井といった若手アタッカーを組み込んで
安定感には欠けるかもしれないが3点取られても5点取り返す
かつてのバカサッカーを再現して欲しい。
今ガンバに足りないのはその「愚直なまでの勢い」
人というのはどうしても年を取るし変わっていくものなので
ベテランの域に達した今の主力にそれを求めるのは酷というもの
「勢い」こそ日々成長していく若い選手が担うべき事でしょう。
逆にそれが出来ない若手は早めに別の人生を考えた方がいいのかもしれません。


今日の敗戦でおそらくよほどの奇跡でも無い限り3位以内という
最低限の目標も不可能となったと思います。
今後のガンバがなにを目標に戦っていくのか
これからが西野監督の本当の器量が試される時なのかもしれません。
過去の実績を重視して意固地に同じ事をし続けるのか
苦しみの中から新しいガンバの形を見いだすのか
違ったベクトルからこれから半年、ガンバを見ていきたいと思います。