劇場版イヴの時間のかんそう

予告編を見てそれなりに興味を魅かれるテーマだったのですが
ネット配信の連作アニメの劇場版という特殊な生い立ちのため
どちらかというと「目新しさ」という所を期待して見に行ったのですが…


いい意味で予想を裏切る完成度に唯々感動でした。


人間とアンドロイド(ロボットもいるが)の生物という垣根を越えた
様々な形の「心と心の交流」が本当にほんわかさせてくれます。
ロボット3箇条という絶対的な法が存在する心はどう動くのか
そしてその似て非なる存在に対して人間はどう接していくのか
この作品を見てそんな事をイロイロと考えさせてくれます。
このテのお話はSFでは使い古されているテーマではあるものの
それを21世紀の現代社会の世界観で再構成されているのでそれなりに新鮮に見えるし
定番としてのツボもしっかり押さえているのは見事の一言です。



この映画をみて思った事のひとつが
「本当に人間はリアルな人型ロボットを作るのだろうか?」という事。
人間の肌や髪の質感、表情や声などをリアルに再現したロボットが最近話題になる事がありますが
どれも例外なくグロテスクな人形にしか見えません。
そういった面を考えると現実に人間と瓜二つのアンドロイドが作れる技術があったとしても
実際に作る時は人間と異なる事が一目でわかる特徴をわざと付けた外見のアンドロイドになるんでしょうな。
個人的には「気は優しくて力持ちで、鼻の下が黒くて、指が4本で尻尾が生えている」
そんなアンドロイドなら大歓迎なんですがw


燃費悪いだろうな、きっと…^^;