劇場版トライガンのかんそう

トライガンは十数年前にわんだーらんどで第1巻を偶然手に取って以来のおつきあいです。
原作は徳間書店のご乱心により少々残念な展開になってしまいましたが
アニメ版は「コレが内藤氏が当所予定していたエンディングじゃないだろうか」
と思えるくらいにキレイにまとまったTVシリーズでして
アニメが原作漫画を越えてしまった珍しい作品でした。
(関西出身なのにぎこちない速水奨の関西弁はおいとくとしてw)


そして原作のトライガンマキシマムも去年どうにか完結し
その巻末に予告された劇場版が今回の「TRIGUN Badlands Rumble」なわけです。
シリーズ構成の黒田洋介は「おおきく振りかぶって」の第二期があって参加できなかったが
それ以外のメインメンバーはTVシリーズそのままで、脚本も人気ライターの小林靖子が担当と
いやでも期待の高まる陣容。
「久しぶりの動くヒューマノイドタイフーンを拝見させていただきますか」と意気込んで
劇場に乗り込んでまいりましたが…


うむう…ノリが悪い、無駄なカットが多い、話が重いうえにつじつまが合ってない
肝心のアクションシーンも今一つ単調、面白怪人のようなガンマンもイナイ。
期待値が高すぎたのか…いやいや普通に面白くないだろコレは^^;
一昔前のTVアニメの劇場作品化した時によくあった
「劇場版を意識しすぎて無駄に力が入って作品本来の魅力がすっ飛んでしまう」アレ
アレが見事に再現されています。
もっとお気楽でつかみ所が無くていつのまにかイイ話に落ち着く
それがこの作品の魅力だったと思うんだけどね…
しかもTVシリーズの元メンバー達がそれを作ってしまったのがちょっと悲しい
まあ、アニメも終了してからもう12年経っているし
当時のテンションを再現するというのも酷なのかもしれません。


ガスバックはちょっとカッコよかっただけにその他がグダグダだったのがとても残念。
海洋堂が勘違いしてリボルテック版のガスバックとか出ないかなw