機動戦士ガンダム00劇場版のかんそう

観賞し終わって一言「目が疲れました」w
結構後ろの席に陣取ったのですがドンパチシーンの動きが激し過ぎで
正直何が何だかわかんない感じでビームやらミサイルやらが飛びまくります。
これから見に行かれる予定のある方は体調を整えてから観賞にのぞまないと大変ですぞ。


お話に関しては古今東西のSFっぽいエッセンスをかき集めてダブルオーの世界で展開した感じで
僕の個人的な印象は「トップを狙え」から「蒼穹のファフナー」になって「銃夢」で〆という感じでしょうか?
冒頭の劇中アニメに吹きそうになりましたが、本編はそれの斜上をいくぶっ飛びっぷりです。
これだけ寄せ集め的な割りにはダブルオーの世界観の説明から主要キャラの見せ場などしっかりと行いつつ
サスペンス的な謎とアクションシーンをしっかりと入れて最後は壮大な大団円という
日本映画ではなかなか見られない映画として完成度の高い構成になっていました。
今や「ガンダムとしてどうか〜」とかいうのは愚問なのでスルーしますw


とは言え、TVシリーズが中東を中心に紛争の様々な側面を描いてきたミリタリー色の強い作品だっただけに
それを期待していた人には肩透かしを喰らってしまったかもしれません。
しかし、いったん収束した世界情勢の中でお話が再開するので、それまで影も形もなかった
チープな「世界の平和を脅かす悪の秘密組織」的なものを突然でっち上げてネチネチと疑心暗鬼を繰り返す
お話を作られるよりも(これがまた結構多いから困ったモノ)
ささいな事はスケールの大きさで踏みつぶすようなお話にしたのはナイスな判断だと思います。
評価サイトでは面白いくらいに評価が分かれてましたが
僕個人としては第2期の時点でミリタリー的な要素は全く期待しなくなっていたのでw
この展開でも全然アリだと思ってます。
一応TVシリーズでも「来るべき対話」の相手としてELSの存在を唱えていたわけだからね。


かといって全面的にOKかというとそうでも無いところもあるわけで…
まずは結構感情豊かになっていたはずの刹那の性格の逆行、リアリティを出すならそうなるかもしれないが
彼が極端に感情を表に出さないようにした事で物語としての盛り上がりが欠けてしまったのではないだろうか?
そして刹那と同じ立場の存在として登場したはずのシャーマンの使い方が悪すぎ。
てっきり最後の方で絡んでくるもんだと思っていたのに…
それとラストシーンは完全なメデタシメデタシではなくて
変わったモノと変わらないモノとの「それでも小競り合いは未だ耐えない」的な描写はあったほうが
ダブルオーとしては良かったんではないだろうか?
等々「こうあってほしい」という所を抑えきれていない所があったのが少々残念でしたが
映画としての面白さは十分にあるので興味のある方は体調を整えて見に行って欲しい作品です。
けっして二日酔いや睡眠不足の状態、前列での観賞はしないようにw