この試合は今年のガンバのターニングポイントになるかもね

先制点を取られて守備を固める岡山に対し、長谷川監督は早々にパッサーの二川から内田へスイッチ。
遠藤を前線の司令塔に専念させ、ボランチはポジションにングの良さは遠藤と匹敵する内田がカバーする事により
最終ラインからのボールの流れが柔軟になり、岡山のハイプレスをかいくぐるポゼッションが出来るようになしました。
こうなると引いている相手には効果絶大の突貫攻撃担当の宇佐美&大森へボールが多く回るようになったので
前節ほど苦労せずに同点に追いつくものだろうと思ってましたが
前半終了直線の宇佐美のボールを受け素早く反転してからの音速の振り足のシュートで同点に。
あのゴールは痺れました、この体勢からこの早さでシュートが撃てる日本人って僕は宇佐美以外見た事が無い。
今日は少し持ち過ぎかなぁと思う場面も多く見られたけど
この強引なまでの積極性は特に引いて守るスタイルの相手にとっては物凄く厄介なモノだろうし
J2でやっている間はこれで良いのかもしれない。
個人的にはもう少し大森以外の選手と絡んで欲しいけれどね。


初スタメンのロチャも空中のボールに対する空間把握能力の高さとエリア内でスペースを見付ける上手さは
ルーマニアの名門クラブの元エースといったところでしょうか。
2試合通して見た印象としてはルーコンと丸木を足して2で割ったような感じ。
周りとの連携に関してはお世辞にも馴染んでいるとは言えない段階だけど、
ガンバのサッカーの中で自分が活きる方法を模索しながらプレイをしているので
アドリアーノの時のようなボッチになるようなことは無いと思ってます。
自前で普通に戦力になる助っ人を発掘できたのってフェル以来になるのかな?(もう10年くらい前になるのだがw)
まだ2試合目だけに「優」判定を下すには早いですが
ヘディングの強い選手が味方にいると攻守ともにこんなに頼もしいと再認識させてくれただけでも
十分に「ありがたや〜」な気持でいっぱいです。
彼との連携が構築された後に、倉田が復帰してきたらどんなサッカーになるんだろうと妄想するだけで胸いっぱいなります。


実はこの2試合で取った6点は二川不在の時に取ったもので
今年のガンバの課題である「二川不在時の攻撃力低下」を宇佐美を中心とする個の力で補完しつつあります。
そうなってくると攻守両面のバランスを重視する長谷川監督が
守備面とスタミナに問題がある二川に対する優先度に変化が生じる可能性が十分にありえると思います。
特に成長著しい内田と明神のボランチコンビを今後ベースになるとすれば、当然2列目に上がった遠藤が二川の役割を担う事になる訳で
結果として二川がベンチにも入れないという状況も今後ありえるんでないかと思ってます。


そういや6月の守備が安定してた時のボランチの組み合わせってこの2人だったよなぁ…