ヤングガンバ南の島で躍動する

ここしばらくの代表ウィークのガンバサポは「ガンバ欠乏症」に悩まされるのですが
藤春のサプライズ選出&まさかのスタメン起用、宇佐美の代表初出場&初ゴール、西野のU22復帰と話題の事欠かない一週間でした。
そんななかひっそりと開催されたJ3琉球FCvsU22選抜を観に行きましたw
もちろん選出された井手口と田尻目当てです。
試合の開催された沖縄県総合運動公園は本島中部にある比較的最近に作られた競技場で
規模的には長居第二にバックスタンドが追加されたくらいのコンパクトな作りですが
メインスタンド二層構造で下の席は完全に屋根で覆われておりJ2レベルの観戦環境が整っていました。
肝心のピッチがそれに見合う整備をされてなかったのが残念でなりませんが…


んでもって試合の方ですが前節昇格したての山口に0−9という歴史的大敗をしてしまったU22選抜ですが
この日もディフェンスラインのボール回しで何度も相手にとられる、楔を入れたらトラップで10mくらい自陣に戻ったりと
同じ即席チームでもSULの関西大学選抜の方が遙かにクオリティが高いです。
突破を諦めたSBのバックパスが相手FWへのパスになるなんて初めて見ました^^;
選出した監督が悪いのか選手のモチベーションが低いのかはわかりませんが一目でわかる「やらされている感」
年代別代表にもナビスコのベンチ入りにもかからないのが何故かハッキリとわかります。
彼らには一度でいいから自分の出場した試合のVTRを見てそこに移る自分の姿を確認して欲しいですね。
それを見て何も思わないようであれば、プロサッカーで飯を食うのは諦める事をオススメします。


そんな中まさに掃き溜めに鶴のごとく中盤の底で孤軍奮闘していたのが井手口。
本来攻撃力が持ち味のボランチですがこの日は頼りにならない周りの面子を助けるべくディフェンスラインまで降りてきてビルドアップを助け
ゲームメイクを一人で担っていました、視野も広く、年上の相手にも当たり負けしないので彼がボールを持っている間は安心して見ていられましたが
彼が上がった時に攻守交代するとほぼ確実に決定的な状況を作られてしまう程に周りがへっぽこだったので
さすがの井手口も次第に攻撃を控えるようになってしまいました。
もう一人の田尻も琉球の連続QBKに助けられる中、前半唯一のまともなシュートをビックセーブして完全に波にのってしまい
後半も枠内シュートを次々とセーブし井手口と同じくいい意味で「場違い感」を出していました。
獲れた2点はいずれもDFの競り負けからくるノーチャンスのものだったので勝敗抜きの個人採点ならこの試合のMVPクラスの活躍だったと思います。


そして井手口ですが全く機能してなかった前線2人が交代したのを機にU22選抜の攻撃が琉球ゴールを脅かすようになり
彼の初ゴールもあるかもしれないと期待していた矢先、センターサークル付近でボールをカットされた井手口が取り返そうと強引に足裏で行ってしまい一発退場。
見ていたこちらからしても黄紙は妥当なラフプレイでしたが、後半開始直後に琉球GKがエリア外で金子の突破を倒したのを黄紙ですませていたのに比べ
これはあまりに厳しい判定でした。
とは言え攻撃ムードに乗せられて途中出場のチョコボール中山に突っかけられているのを意識せずに前半と同じようなボールの持ち方をしていた井手口も
反省しなければいけないのは事実。
ボランチとしての技術や戦術眼に関しては飛び抜けたものがあるものの、攻から守の切り替えや試合全体の流れの変化への対応など
場数を踏まないと得難い要素がまだまだ足りていないなぁという印象はまだまだ感じられます。
とは言え昨年のアジア大会以降伸び悩んでいる川崎の大島に比べ遙かに伸びシロを感じるプレイを見せているので
五輪代表でもう一度井手口を見てみたいですね。


金曜日からはリーグ戦が再開し2ヶ月で最大15試合(海外遠征のオマケ付き)の地獄の日程が始まります。
甲府戦からの良い流れをそのままにリーグ戦、ACLと実りある結果を残して欲しいモノですね。