シン・ゴジラにみる特撮スピリッツ

観てきましたシンゴジ。
予告編の感じでは現代日本の官僚社会が未曾有の怪獣という「災害」にどう立ち向かって行くのか
劇場版パトレイバー的な社会派要素の強い内容になるかと思っていました。
以下内容バレも多少含むのでご注意を。









観てきてビックリ、立派な怪獣映画でした。
前半は社会風刺的なブラックジョークを交えつつの程よい緩さからはじまり
本気出してきたゴジラの前に一太刀も浴びせられない自衛隊
(だからといって決してかませに見せない演出が凄い)
援軍要請したアメリカ軍の爆撃でゲキおこゴジラがイデの力を開放し、東京は一瞬で壊滅。
そこからの日本の総力を結集した最後の反撃からの勝利。
王道といえばその通りなんだけど、それをいかに退屈させずに魅せるかが監督の技量であり
その点では庵野総監督はやはり日本屈指の才能であると改めて思い知りました。
映像面でもハリウッド映画にありがちな画面全体で物量にまかせたヌルヌル激しく動くVFXではなく
必要な所以外は動かさないメリハリのハッキリした古き良き日本的な特撮映像を最新技術で再現し
「世界よこれが日本の特撮だ!」
と声を高らかに宣言できる素晴らしい映像を作ってくれました。
つうか、昼間を特撮でここまで作りこめた邦画なんてこれが初めてなんじゃないだろうか?


正直このクオリティの映画を作ってくれるのであればエヴァ新劇版なんて永遠に延期してもらっても構いませんわ。
それが隣の席にいた名も知らぬ方との共通の感想です。
映画観た後に知らん人と喋るなんて経験、初めてしたわw


あえて苦言を上げるとすれば
ファーストコンタクトの時の断片的な映像を見てその場の全ての人が「尻尾だ」と断定した所
(あれだけだと普通ミミズみたいな生物だと思うよな…)
「やったか」のセリフ(2回目)で本当にやれちゃったあたりでしょうかw
1回目の「やったか」が見事なまでにフラグだったので2回目は別のセリフにして欲しかったなと
ホント些細な事です。

Jリーグとパフォームグループが来期以降の放映権契約を結ぶ

この一週間、ボケが始まったのかと危惧するほどに思い出すのも困難な試合に猛暑と
グロッキーな日々を過ごしております。


そんな中でこのJリーグの巨額契約締結のニュース。
パフォームグループは動画ストリーミングサービスDAZNを運営する会社で
来期はVODでのJリーグ配信が全世界的に展開される事になります。
またスカパーでもほとんど放送されていなかったJ3リーグも全試合配信とのことで
U23を抱えるガンバのサポにとっても魅力的な話です。
またチャンネル数の制約を受けないのでスカパー側の都合で
夏場にデイゲームをさせられる事もおそらく無くなります。
契約料もパフォーム側は「ブランチ程度の額」と言っているので
おそらくは1000円前後の価格に落ち着くものと思われます。
サッカー以外のコンテンツも視聴できる契約もあるでしょうから
他スポーツファンからの取り込みの可能性なども出てきます。


等々…
よい話ばかり書いてもしょうがないので
現状思いついた懸念について書き出してみます。


■ストリーミングによるタイムラグ
 VODでの中継は常に2〜3分くらいのラグが生じます。
 某掲示板で実況をしながら楽しんでいる人にとってはちとつらい仕様です。
 生観戦中にリプレイを見るためには丁度いいのですがw
 また動画配信は通信コストがかさむために3GB程度の契約では
 月の通信使用料をあっさりと越えてしまいます。
 Wi-Fi環境でも無い限りまともに観戦を楽しむのにはちと厳しいかと思われます。


■これまでのTVでの視聴はどうなるの?
 有料視聴の契約に関しては全てパフォームの権利となるので
 彼らがBSやCSスカパーに対してどれだけ権利を売ってくれるかによるかと思います。
 ただし無料の地上波に関してはパフォームの契約外らしいので
 NHK地上波での放送が増えるかもしれません。


■番組制作までJリーグが担当になって大丈夫?
 これまでのスカパーとの契約と違いパフォームは「放送する権利」だけの契約で
 放送されるコンテンツの制作はJリーグが担当する事となります。
 従来の数倍の契約額を強調する記事が多いが、これはあくまでも
 「コンテンツの制作費込み」の額である事に注意しないといけません。
 近年ファン目線のサイトとしてコア人気があったJ’sゴールをあっさりと潰し
 無味乾燥な公式HPを替りにしようとしていた前科があるだけに
 少なくともスカパーレベルの番組をプロデュースできるのか不安に感じる所はあります。
 ただし制作までJリーグ側が担う事により著作権関係が一本化されるので
 試合中の映像の使用に関してのハードルは大きく下がる事になると思われます。
 あくまでもリーグ側がコンテンツの管理をしっかりと行える事が前提でのお話ですが…


■リーグ以外の中継はどうなるの?
 Jリーグカップ天皇杯、ACLは契約外となっているので、おそらくこれまで通り
 BS&CSを中心とした放送形態になるもののと思われます。
 スカパーが最近力を入れていたユース関係の試合中継はおそらくなくなるのではないかと思われます。
 クラブ製作の応援番組についてはDAZNにて配信されるのではないかと予想されます。


■日本人にとって有料のVOD配信は有料のCS放送以上に敷居が高い
 無料でTVが見られる環境が当たり前の日本人は欧米に比べ金を払って映像を観るという概念が薄く
 ましてや動画配信ともなるとその概念は更に薄くなります。
 DAZNは全世界とはいえスポーツ専門のサービスで日本にはなじみのない所だけに今のユーザーが
 そっくりそのまま乗り換えてくれる事はまずないと思われます。
 逆にスマフォ環境なら見やすいという層をどれだけ取り込んでプラスにできるのかがポイントになりそうです。
 無料サービスから徐々に絞り込んでいくAmazon的な戦略でやっていくんだろうな、きっと。


これまで同じ内容の放送を垂れ流すだけだったスカパーのVODに比べ可能性は大きさは感じますが
成功の鍵は上記にも書いた通り「Jリーグ側が魅力的なコンテンツをいかにプロデュースできるか?」
これをいかに無駄なコストをかけずに実現できるかにかかっているわけで
収益減を理由にゴリ押しした2ステージ制も来期以降どうしていくのか、J1、J2、J3の開催曜日や
季節に合わせた試合開始時間等、改めて検討して欲しいと感じます。
それとこの資金を元に各スタジアムのWi-Fi環境を充実させたいとかのコメントが出ていますが
万単位の人間が密集する空間で満足の行くWi-Fi接続なんてまず不可能です。
それよりかは各キャリアのLTEの移動アンテナ車を呼んでもらったほうがはるかにいい。
そんな砂漠に水を蒔くようなものに投資するくらいならリーグの分配金を充実させるか
試合中継以外の番組制作に力を入れて欲しいと感じます。
(J3のクラブのスタジアムの照明強化のために使った方がまだ選手の為にも良いのではないかとすら思う)


ホントにこんなんで大丈夫かな…

おつかれさまでした

湿っぽい話を残してしまうのは少し気が進まないのですが
やはり避けては通れないお話なので


7月10日に2002年から6年間ガンバ大阪代表取締役を務めてくれました
佐野泉さんがお亡くなりになりました。
僕があししげく万博に通うようになった時と同じくして就任された方ではありましたが
当時はクラブの社長まで興味を持つ事はなく、翌年の西野監督の解任騒ぎを収めた辺りから
プロサッカーにおける「クラブの社長」という存在を意識するようになり
これを切掛けに球団社長ってこんなに身近な立ち位置でいろいろやってるのかと教えて貰いました。
あのとき西野監督を引き止めていなかったら、世界屈指の前のめりサッカーは実現することはなかっただろうし
そんなガンバ大阪でなければ僕がここまで日本のサッカークラブにハマる事はなかったと思います。
そんな魅力溢れるクラブとの出会いを作ってくれて本当に感謝しています。


ありがとうございます。
そしてご冥福をお祈りいたします。

2ndステージ開幕を好発進成功

宇佐美の海外移籍加えて二川のレンタルと何かと話題の多かった一週間の中
安定した戦いが出来ない状況をどう立て直して行けるのか注目された一戦。
前半はおおかたの予想通りカイオ、梅崎を欠く鹿島相手にいいように押し込まれ
守備陣の拙い受け渡しの隙を突かれての失点。
ラインコントロールはおろかGKへのバックパスすら満足にできない人らが守っているのだから
もう指摘するのも面倒くさいレベルに諦めの境地に達しつつあります。
しかし未だにこの中の一人が代表に選ばれてしまったのが不思議でなりません。


そんな足腰フラフラの中で宇佐美の挑戦にいちばん刺激を受けたであろう大森と
一時のスランプから脱した感のある阿部ちゃんが運動量で攻撃を活性化させ
ここで欲しいという時間帯に同点に追いついたのが大きかった。
鹿島はこれで一気にペースが落ち、いつもの後半の盛り返しもなく
逆転後中盤を厚くしたガンバに為す術もなく敗戦。
ステージ優勝のバーンアウトと言われてもしょうがない試合となってしまいました。


ガンバとしても後半のサインプレイから2得点は遠藤の復調と相まって頼もしい限りではあるのだけれど
ギャップを作れる2選手がいたら前半で勝負が決まってもおかしくない内容だった事にまずは反省しないと
また次節に足をすくわれる結果になるでしょうし、いい加減そのあたりを学習して欲しいと思うのですが。
仙台は丹羽を狙えば楔入れ放題や少しプレスかかるとすぐテンパってパスミスする金
少し振り回されるとCBとSBの受け渡しがズレる、カウンター気味に押し込むとバイタルがスカスカになる
といったウチの弱点を突いてくるでしょうから(多すぎる…^^;)
中盤の選手が今日のようなキレをどれだけ持続してこれらの弱点をカバー出来るかが
今後の勝負の分かれ目となりそうです。
問題は中盤に代えの効く選手がいないって事だな…
藤春はジェソクの復帰と初瀬の台頭でなんとかなりそうだけど、井手口がいなくなることで中盤に計算できる
控えの選手が一人もいなくなることが厳しいですね。
ここは年長者である小椋や藤本あたりの奮起が必須になってきます。
なんなら下位相手に堂安とかズバンとスタメンで使ってくれるようなサプライズ采配も期待したいところですが…
ホントにお願いします、マジで。

ハマる時は一気にハマる

前回からほぼ一年ぶりの投稿なります。
ぼちぼちなにか書こうかという気になってきたのでガンバ中心ではありますがよろしくお願いします。


そのガンバではありますが、
もはや風物詩となりつつある見込みの甘さからのシーズンインのスタートダッシュの失敗
今年に至ってはACLグループリーグ0勝で最下位という優勝を目標に挙げていたクラブにあるまじき
醜態までさらしてしまいました。
グチグチ不満を書いても気分が悪くなるだけので割愛しますが
本当に「ビッグクラブ」を自称するのであればそれに見合う準備をしっかりと行って欲しいものです。
今野がCBをする事が前提の布陣とかもう二度と無い事を願ってます。


どうやらその低迷にも光明が見えてきたようで
最終ラインからまともな縦パスを入れる事が出来る岩下の復帰でCBからのビルドアップの介護までしていた
ボランチへの負担が軽減し攻守の切り替えの速さが出てきて来ました。
さらには連動性がなかった前線の中心にポジショニングに長けた遠藤を置き、相手の嫌なスペースを突く事で
これまで数的不利な状況でのアタックを強いられてきたパト、宇佐美、アデミウソンへのマークが薄くなり
ノビノビとプレイしていたのが印象的でした。
そして遠藤の代わりにボランチに入ったのが倉田。
前節の井手口が守備で存在感を出したのとは異なり冷静なパス配球とドリブルで攻撃の指揮をとり
貴重な追加点と駄目押しのアシストで勝利に貢献し
倉田秋はこうあって欲しい」
というプレイスタイルを見せつけてくれました。
ユース時代の倉田を知ってる人が見たら泣いてしまうんじゃないだろうか。
今後は井手口とのポジション争いになるであろうけれど互いの良さを伸ばし切磋琢磨して
将来はこの2人がガンバの中盤の柱に育ってくれる事を願ってます。


開幕から3ヶ月目でようやく今季の基本布陣みたいなものが見えて来て戦える状態になってきました。
阿部の不調やフィットしきれない藤本、丹羽のレギュラー起用など課題は山積みではありますが
去年よりは面白いサッカーが観られるんじゃないかなぁと予感させてくれる一戦でした。

結果よりも内容が気になる試合

なるべくしてなったというか、ネルシーニョが「負けない事」を最後まで貫きそれが見事にハマった。
「エンタメ性、何それ?相手ホームなのに無理に勝ちに行くリスクとらにゃいかんの?意味わかんなくね?」
とネルが思ったかどうかは定かではないが、少なくともこの日の神戸は必要以上にリスクを取るような攻撃はしてこなかった。


ガンバサイドは宇佐美の対神戸での抜群の相性の良さをネタに楽勝ムードに浮かれていたのは確かで
試合が進むにつれて険しくなってくる宇佐美の表情からしても「こんなはずじゃなかった」
という感情が漏れ伝わってきたし、普段だったらいったん周りに預けてから前線に進入していた状況でも単騎突破を試みたりと
焦りがプレイに影響をお及ぼしていたのは反省しないといけない所だと思う。
宇佐美だけではなく他のメンバーもパトに行ってらっしゃいパスを出しておいて誰もフォローに入らない場面も多く
タダでさえ突破の可能性の低いパトの攻撃を完全に自らドブに捨てるような事をしてしまっていた。
あれでは走らされている方もたまったもんじゃない。
この程度でお互いの信頼関係にヒビが入るということは無いとは思うけれど、パトリック大作戦が上手く機能している時は
パトをもちろんの事、周りはどのように動いていたのかをもう一度選手皆で再確認する必要があると感じます。


そんな中でわずかではあるものの光明を見いだせていたのが赤嶺。
相変わらずパトじゃないと追いつかないパスを出されたりもしていますが、無駄に動き回る事を減らし中央での楔
時には裏への飛び出しを試みたりと「らしさ」を見せてくれました。
代表休み期間はレギュラー組を含めた練習試合もあるでしょうし遠藤や藤春&米倉のパスを出してくれる選手との関係を密に取って
自分がガンバで出来る事、そのために周りがやって欲しい事をしっかりとアピールして欲しい所です。
厳しい見方をすればここで結果を残せなければ赤嶺自身にはもうチャンスはやって来ない可能性は十分にあります。
冗談抜きでトップカテゴリーとしての選手生命を賭けてこの二週間、必至のパッチでガンバの赤嶺の存在を見せつけてくださいまし。


F東時代のギラギラした彼をワシはもう一度見たいんじゃよ。

夏以降のガンバの編成についてあれこれ

6月になりました。
真夏日になったかと思ったら積雪したり地面が揺れたり火山が噴火したりと不穏な事続きの日々いかがおすごしでしょうか?
ガンバはACLは出だしで大きくつまずくも、持ち前の土俵際の粘り腰でなんとか予選ラウンドを通過し
危惧されたリーグでの失速もなく1stステージも残り僅かとなってきました。
新スタジアムも順調に建設が進んでいるようでなによりです。
とはいえ現状の戦力となりえる人数はギリギリの状態で、先日の鹿島戦でリンスが有給になっただけで
攻撃の交代カードを切りにくくなってしまうのは正直よろしくないと感じずにはいられません。


現在試合にお出しできる戦力を簡単に整理すると

GK 東口 藤ヶ谷
CB 丹羽 岩下 ジョンヤ 西野:7月末復帰予定
SB 米倉 藤春 ジェソク 小椋 丹羽
VO 遠藤 今野 明神 小椋 倉田 井手口
SH 阿部 倉田 大森 リンス 二川
FW 宇佐美 パト リンス 赤嶺 倉田


ぱっと見足りてはいるのだけど青文字の複数ポジション出来る選手がいることが前提のバランスなので
彼らが1人でも離脱してしまうと一気に苦しくなってしまうのが実情です。
とくにFWは一番安定株だと思われていた赤嶺が未だに計算できない状況で、昨年の佐藤の穴すら埋まっていません。
今の戦術ではFWには走力か運動量のどちらかが無いと決定機にも絡めないのでBOX内で勝負するタイプの赤嶺には難しい所が多いのかもしれません。
ご存知の通り順調に勝ち進んでいけば8月以降の4ヶ月間のほとんどを中2〜3日で試合を消化しないといけないという
トンでもない日程が確定しただけに、この夏の補強は必須だと思います。
個人的にはリンスのようなFW本職のSHもいけまっせ〜というタイプの選手が獲得できると理想的なんですけどね。
本当は赤嶺がフィットしてくれるのが一番理想的なんですが、小椋も横浜M戦で光明を見い出しつつあるし赤嶺もこれに続いて欲しい所です。


レプリカユニが再販されるまでになんとか結果出してくれ赤嶺、ホントたのむ。